イーサリアムとは?特徴や将来性は?狙い目の仮想通貨?

ビットコイン、ビットコインキャッシュに次いで有名な仮想通貨と言えばイーサリアムと答える人も多いでしょう。 通貨の単位は「ETH」、2013年に開発され、2014年に販売が始まったまだ比較的歴史の浅い仮想通貨です。
ここまで主にビットコインについて話をしてきたけれど、ここからはその他の仮想通貨について掘り下げていきます。まず最初は「イーサリアム」。当時19歳のロシアの青年が作ったこの仮想通貨は、ビットコインと異なる特徴をいくつも持っているの。

沙織先生

萌ちゃん

ビットコインは決済の時に利用する「本当のお金」のようなものでしたけど、イーサリアムはそれと違うということですか?
イーサリアムは決済ではなく、イーサリアムのシステムを使って「アプリ」を作ったりすることができるの。

沙織先生

萌ちゃん

全くもって意味が分かりません!早速解説してください!

イーサリアムの特徴は?

イーサリアムの特徴は、ビットコインで問題とされていたものをおおよそ解消できているシステムであるという点にあります。

イーサリアムのマイニング権について

ビットコインでは「最も早く計算できたものに報酬を与える」方式でしたが、イーサリアムのマイニングでは「最も古いコインを多く所持しているものに報酬を与える」システムになっています。 しかしこれでは毎回同じ人がマイニング権を得るのでは?と考えてしまいますが、一度マイニングの権利を得たコインは所持年数がリセットされ、次の人へ権利が移ります。 ビットコインでは、「スーパーコンピューターを山ほど持っている人」がマイニング権をより多く与えられ、どうしても不公平になってしまっていました。イーサリアムはその点を解消し、より公平にマイニング権が与えられるようになったのです。

イーサリアムのここがすごい!

イーサリアムが優れているのは、なんといっても「ブロックチェーン上で契約が可能」 という点です。

萌ちゃん

ブロックチェーンって、ただ単に取引を記録するだけのものでしたよね?
ところが、イーサリアムはそれに加え、スマートコントラクトという機能によってブロックに「契約情報」も入れられるの。

沙織先生

萌ちゃん

ど、どういうことですか?
イーサリアムの機能によって、イーサリアム上だけで情報の売買も可能なのよ。例えば、Aさんに50ETH支払えばAさんの販売している情報をブロックチェーン上だけで購入できるようになる。

沙織先生

萌ちゃん

なるほど!直接やり取りすれば、中間マージンをどちらもとられないんですね!
そういう利点がイーサリアムにはあるの。これは一例だけどね。

沙織先生

ビットコインのブロックチェーンでは、単純に取引を記録することしかできませんでした。イーサリアムのブロックチェーンに備えられた「スマートコントラクト」は、取引情報の記録に加え「プログラムの自動実行」機能も備えられています。

アプリケーションも作成できる

ここまでくると、イーサリアムでなんでもできてしまう気がします。なんと、イーサリアムのブロックチェーン上ではアプリケーションの作成まで行えてしまうのです。 イーサリアムのブロックチェーン上で作られたアプリケーションは、通貨であるイーサリアムを利用して動かすことができます。アプリケーションが多くつくられ、動かされることで、イーサリアムはそれに応じで価格を上昇させます。

萌ちゃん

ということは、イーサリアムを所持している人はアプリをいっぱい作ることで値段を上げることができるんですね~すごい!
イーサリアムのアプリケーションプラットフォームとしてのシステムには世界各国の大企業が注目しているのよ。日本ではトヨタ、アメリカではマイクロソフトなんかが集まって「イーサリアム企業連合」を作って、ビジネスに利用していく仕組みづくりを進めているの。

沙織先生

萌ちゃん

・・・仮想通貨って、そんなところまで行ってるんですね……

イーサリアムの将来性について

このように素晴らしい機能を備えているイーサリアム、その将来性については世界中から高い期待が寄せられています。 その証拠として、上記に挙げた「イーサリアム企業連合」の存在があります。仮想通貨については、世界中で様々な観点から賛否両論が語られていますが、イーサリアムを後押しする大企業を見てみると、「仮想通貨としてだけではないイーサリアムというシステム」が評価されていることがわかるでしょう。

イーサリアムの価格推移

イーサリアムは誕生時、1ETH350円ほどでした。その後しばらく100円台が続き、2016年には1,000円台で推移します。 ところが2017年4月から急激に価格を上げ、5,000円、5月には8,000円を超え、6月にはさらに値を上げ24,000円に到達します。 しかし価格を上げると急激に下がるのがイーサリアムの特徴でもあります。7月には14,000円台に、9月には40,000円にと乱高下が止まりません。 そして2017年12月には90,000円を超えました。再び大きく下落することもあるでしょうが、現在はその他の仮想通貨の価格上昇と合わせてイーサリアムの価格も上がっている状態です。

イーサリアムの今後は?

イーサリアムの今後を考えるうえで、知っておきたいのは「なぜ価格が乱高下するのか?」という部分です。 イーサリアムは、当時19歳のロシアの青年が作り出した仮想通貨です。ロシアでも大きな期待を寄せられており、また多くの企業が注目・参画するたびに価格を上げます。アプリケーションプラットフォームの側面からICO(ベンチャー企業などが仮想通貨を独自に作り、資金集めにりようすること)に利用されることも多く、とにかく「お金や力が集まりやすい仮想通貨」なのです。 その一方で、「脆弱性」も併せ持つシステムであり、実際にハッキングの被害も起こっています。また決済以外の方法でも利用されるためシステムに負荷がかかりやすく、その対応にも遅れがあるなどして価格を大幅に下げてしまいます。 イーサリアムはこれまでに3度のバージョンアップを行っており、さらにもう1回バージョンアップを行うことで取引量の増大に対応し、セキュリティも強化される見込みです。 バージョンアップによってイーサリアムの弱点がすべて解消されれば、今後もさらに価格を伸ばしていくでしょう。

イーサリアムはねらい目の仮想通貨?

イーサリアムはすでに注目を集めているため、低価格から暴騰するような本当のねらい目通貨とはいえませんが、「まだまだ伸びる可能性がある」ことには間違いありません。 この先に待ち受けるバージョンアップに加え、多くの企業がこれから発表するであろうアプリケーションやビジネスに利用できるシステムの展開、ICOへの利用を考えると、価格はここで上げ止まりとは考えにくいです。

萌ちゃん

そうか、アプリを使えば使うほど価格は上がるんですもんね!
そういうこと。価格の乱高下が激しいイーサリアムだけど、イーサリアム上で展開されるアプリケーションが増えていけば否が応でも価格は上がるはず。今持っても遅くないということね。

沙織先生

萌ちゃん

あ、でもイーサリアムって、もう一つ「イーサリアムクラシック」ってありません?どっちを買えばいいんですか?

イーサリアムクラシックについて

イーサリアムクラシックは、イーサリアムから生まれた仮想通貨です。イーサリアムの脆弱性からハッキングされた際、イーサリアムは「一度取引をすべてリセット」しましたが、クラシックはそのリセットをよしとせずに分裂し生まれました。 クラシックと名がついているのは、そのためなのです。現在ではイーサリアムと肩を並べて取引されており、イーサリアムよりも価格は安いですが「イーサリアムが値を上げるとクラシックも値が上がる」ということで、イーサリアムもクラシックも両方所持する人が多いようです。

まとめ

イーサリアムの利点はマイニング権がより公平であること、取引だけではなく契約を自動実行する機能が備わっていること、アプリケーションプラットフォームとして利用できること、この3点です。 しかしブロックチェーンが柔軟なことからハッキングの危険性もあり、セキュリティの安定という点ではビットコインに劣るでしょう。

萌ちゃん

それでも将来性って考えると、まだまだ価格上昇しそうなにおいがプンプンですよね!
イーサリアムは加熱するICOにも利用されているし、買っておいて損はないと思う。

沙織先生

萌ちゃん

よーし!イーサリアムも買い増しだ!