萌ちゃん
沙織先生
仮想通貨は2017年末をピークに価格を下げ続け、それに輪をかけるように法的規制が国内だけでなく海外でも整備されつつあり、縛られているが故に価格が元に戻りにくくなっております。しかし、こんな状況でも儲かる方法はあります。
そのためにも、今後の展開を見据えておくことが大切です。
仮想通貨がなぜ大暴落したのか今後の展開は?
仮想通貨が何故大暴落したのか?という点についてまず見解を述べたいと思います。
ことの経緯を時系列で追ってみますと、2016年に仮想通貨が流行し始めて世の中でもトレードを始める人が増えて来ました。そして2017年4月には改正資金決済法が施行され、仮想通貨も資金決済として法的に認められるようになりました。それに乗じて、国内でも多くのベンチャー企業が仮想通貨取引所を開始するとともに、金融庁登録が必要となりました。
法整備もあり、世の中により仮想通貨という存在が知られるようになり、ビットコインを始めとして多くの仮想通貨が取り扱われるようになり新規参入者が増えて価格が高騰して行きました。
しかし2017年12月をピークにまずビットコインが暴落し始め、続いてオルトコインも軒並み大暴落を続け、現在はピーク時の約半値のレートとなってしまっております。
では、まず何故ビットコインが暴落したのか?についてですが、理由は、ユーザーの仮想通貨に対する知識が追いついたことと、実用化に向けた動きが始まったという二点が挙げられます。
一点目のユーザーの知識が追いついたことですが、これは仮想通貨取引を始め、実際にビットコインを購入し、次にビットコイン建で他のオルトコインを購入します。購入する前には必ず購入しようとしている仮想通貨について調べて行きます。
多くの通貨を調べて行くと一つの壁に当たります。
“ビットコインって実際に決済通貨として使えるのであろうか?”
答えはNOです。送金スピードも安全に送金することを考えたら最低でも60分は必要となってしまいますし、送金手数料も価格が高騰するにつれて手数料も必然的に高騰しピーク時は送金手数料が日本円にして1000円を超えることもありました。
100円のコーヒー一杯を飲むために1000円の手数料が必要になりますし、ビットコイン決済を受け付けた店舗側もいつ入金されるのかは実際のところ分かりません。
このような通貨が決済として使えるわけありません。このことにユーザーが気付き始めてビットコインの価値が見直されたのです。そのため、価格が暴落をしております。
二点目の実用化に向けた動きが始まったからというのは、今まで投機目的でしか見られていなかった仮想通貨が“真に使える通貨は何か”という点に注目が集まって来ました。そのため、ビットコインを始めとして実用化に耐えうる設計になっていない仮想通貨の価値が見直され価格が暴落していると見ております。
次に、ビットコイン以外の仮想通貨が下がった理由についてですが、これはいたって簡単です。ビットコイン以外の仮想通貨の購入の仕方にあります。
ビットコイン以外の仮想通貨は基本的にビットコイン建で購入されます。したがって、ビットコインが下がっている時に取る行動としては以下の形になります。
- ビットコイン下落
- ひとまず法定通貨に交換して下げ止まるのを待つ
- オルトコインは一旦BTCに交換した上でBTCを法定通貨に交換し下げ止まるのを待つ
- 結果ビットコインの下落以上にオルトコインが下落する
このような形で取引がなされるため、ビットコインが下がった際には基本的にビットコイン以上に法定通貨換算すると下落する仕組みになっております。
では、今後の展開としてはどのようになるのでしょうか?
2017年までは“仮想通貨”というだけで投機対象となり、とりあえず買っておこう!ということで価格が高騰しておりますが、2018年はおそらく“淘汰の年”となると予想しております。
まず、ユーザーの知識度が上がったことによって、似たような仮想通貨は価値がつきにくくなります。そして、法的規制も世界中で整備されるようになり、今よりも厳しく取り扱われることになります。
したがって、詐欺コインが減る一方でICO等を容易に出来る環境ではなくなってしまいます。
良く言えば仮想通貨が真の意味で“通貨”として機能する方向へシフトして来ていると言えます。投機的には厳しい局面に立たされるかもしれませんが、長期的荷見ればそれが生き残った仮想通貨の価値を高めることになりますので、今年は我慢の年になると考えております。
萌ちゃん
沙織先生
狼狽売りは控えよう!
萌ちゃん
沙織先生
萌ちゃん
下落した際に良くある負けパターンが“狼狽売り”です。
仮想通貨が急に暴落した際に慌てて自分が持っている通貨も売っ払ってしまうと、買い戻すタイミングを失って結局負けてしまうことが良くあります。
狼狽売りは極力避けた方が良いです。
“相場は必ず戻る”という言葉があるように、一直線に下がっていくことはありません。ギザギザと波を打ちながら上がったり下がったりするものです。
したがって、下がった直後に売ってしまうと、最安値で売ってしまうこともありますので、下がったら少し回復を待ちます。すると、必ず上に少し上がるタイミングがあるので、そこで損切りするか、もう少し持ち続けるかを考えることをお勧めします。
上がった時も同様に、高騰した時に買ってしまうと高値でつかまされてしまうことがあるので、高騰した時は一旦落ち着いた段階で買い増すか、観察に回るかを考えた方が良いです。
まとめ
投機的には厳しい年になりそうな2018年ですが、絶対に勝てない相場なんてものはありません。
逆に言うと、常に価格が上昇している相場であっても負ける人は負けてしまいます。
売り時と買い時を落ち着いて見定めて行くことで下げ相場であっても勝つことができますし信用取引をすれば下げ相場でもショートから入ることが出来ますので利益を出すことができます。
“相場は必ず戻る”という言葉を念頭に置いて取引をしてみてください!
萌ちゃん
沙織先生